月。

2003年1月17日


満月が厭だなんて初めて思った






月が好きだと云ったアンタに






月が好きなあたしは







満月の度に 其の事をアンタに知らせて





そんな下らない事を





アンタはちゃんと聞いてくれて






『こっちも見てるよ』って






アンタはそう云ってくれて







其れだけで 可笑しく成る程嬉しくて






其れだけで 繋がっているンだと感じて





其れだけで アンタとの距離をもどかしく思って







でも






其れだけで 幸せだったンだ







満月が厭だなんて初めて思った





満月に人の面影を重ねたのは初めてだ







満月にアンタを想うのは許される事なんだろうか








月は 






あたしを見て






アンタを見てる








あたしとアンタは







同じ空の元に居るにも関わらずに








互いの事は もう見えなくて。




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